新卒採用情報

先輩からのメッセージ

井上 聡

事業本部 運営管理部 XDグループ マネージャー

井上 聡

―現在のお仕事について教えてください。

 グループ全体の物流の運営管理をコントロールしていますが、今いるXDグループというのはクロスドックといって、物流センターを経由して商品を店舗に届ける部署です。通過型の物流センターの管理で、センターに在庫を置くDC、在庫を置く在庫型の物流センター管理と相対する概念になります。常温と低温、両方の物流を担当していますが、グループの事業会社の要望どおりに商品が届けられた時は感謝もされますし、喜びも感じます。
 最近では、年末のお節料理セットのプロジェクトが印象的でした。予約品で、1230日の一日間に18000個をお届けするのですが、従来は宅配会社様に依頼していたのを今回はイオンの物流センターを経由して店舗に届け、お客様にお届けするスタイルの導入に踏み切ったのです。お正月という晴れの日にピンポイントで行う業務ですし、荷崩れも取替えが効きませんから許されません。難易度の高いチャレンジで、当初は実行がためらわれましたが、結果として、輸送コストを1点あたり300円削減でき、荷崩れなどの事故もゼロに抑えられました。珍しく、商品部のバイヤーからお礼のメールも来て(笑)、関わった全員が達成感をもった事案でしたね。

 このように、事業会社から持ち込まれた営業的なニーズに沿って、案件ごとに物流を可能な限りの低コストで組み立てていくのに加え、物流の厳密なコントロールも重要な仕事です。天候不順や公共の事故などあれば物流の遅延や取引会社様からの入荷状況なども逐次確認し、イオンリテール株式会社など事業会社に報告して速やかに対策を打っていきます。店舗と、その先のお客さまに商品が届かないということのないよう、それが運営管理業務の肝となります。

―1995年にイオングループに入られてから、いろいろな経験をされているそうですね。

 最初はイオン九州で店舗での日配品の販売から初め、商品部で惣菜のバイヤーを務めました。2006年に当社に出向してからは、一貫して物流を担当しています。私はなかなか経験できないような新規の取り組みをやらせてもらえることが多く、中国での法人設立や鉄道輸送の導入、台湾・香港への冷凍食品の輸出などのプロジェクト推進に携わってきました。
 鉄道輸送というのはCO2排出量削減のためで、社会貢献の取り組みです。2008年頃に物流センター間の輸送をそれまでのトラックから鉄道に切り替えるという指令を受けました。鉄道は天候などによる遅延が起きやすく、また鉄道駅からセンターまではトラックでという組み合わせになるためコストアップにもなりやすいのですが、業界トップ企業として環境に配慮するという大命題ですので、いくつもの課題解決に取り組みました。鉄道輸送は距離が長いほどコスト減になりますから、700km以上や重量のある商材は鉄道にするなど、基準を決めてシミュレーションし、最適な組み合わせを導けるよう改善を重ねたのです。

 その結果、当初は関東から北海道の物流センターへの31フィートコンテナが毎日1台、月に30台だけだったのが、北海道・関東・関西・中国・九州の物流センター間のトップバリュの輸送をすべて鉄道に切り替えることで、最終的には月に1,500台にまで増大しています。最初の1台での試行錯誤がここまでに実り、イオンが異業種にも呼びかけて幹事となり共同で鉄道輸送を推進していることもあって、感慨深いですね。

―中国での会社設立はどのようだったのですか?

 法人設立は日本でも手掛けたことがなかったのですが、2012年に中国で当社と同じスキームの物流の機能会社を設立しようということになって指名を受け、リサーチから始めました。当社の社長直下のプロジェクトで、たった3人でしたが1年でイオングローバルSCMチャイナの設立にこぎつけることができました。その後はその中国法人に赴任して4年ほど、中国で物流の営業部長として仕事をしました。
 中国人6人と私の計7人の事務所で、通訳もなしのコミュニケーションでしたから、外国の人への接し方、対し方で学ぶところが大きかったですね。たとえば、日本語は主語や目的語を省きがちな言語ですが、中国語は主語・動詞・目的語という語順で基本は「主語」を入れないと相手に伝わりません。そういう明確な話し方が身に付きましたね。また、伝えるという意味ではゆっくり丁寧に、難しい言い回しを避けて話すようにもなりました。日本人同士で話す際にも通ずることで、自分の意志を相手に伝えることの大切さを、業務を通して改めて実感しています。

―今後の目標はありますか?

 20174月に日本に戻ったばかりなので、まずは足下の仕事にまい進することですが、将来的には海外のイオングループの助けになりたいです。イオン香港の物流コンサルタントなどの経験で、アジアにおける商品ニーズやマーケティングも肌で感じ、特に日本の食品に対するニーズに着目しています。将来はトップバリュ商品の貿易・輸出関連にその経験を活かしたいですね。そのためには、今携わっている国内の物流の知識経験も重要なのです。輸出するにはその商品をどの物流センターから運ぶのがよいか、商材ごとの在庫や物流の状況や流れが分かっていないと組み立てられませんから。
 こうやって、どの仕事の経験も先につながっていく感じが、イオングループにはありますね。企業としてもシナジー効果を上げていますが、個人のレベルでもそうした相乗効果が成長につながっているでしょう、グループに入社して23年になりますが、やってきたことが全て無駄になることなく、今の仕事に役立ち、先の仕事にもつながっていくと思えています。終身雇用が崩れつつある時代ですが、イオンでは逆に裾野の広さ故に、この中でキャリアステップを踏んでいけることが魅力です。

―学生の方々にメッセージをお願いします。

 これまでの学生生活と違って、社会に出ると自分が思ってもみなかったことを仕事としてやる機会がたくさんあります。たとえば、大学でマーケティングを学んだ方でも、人事総務に配属となるかもしれません。それでも、仕事で指示されたことに対しては、なんでも貪欲に学び取るつもりで積極的に取り組んでいると、自分でも気づかないうちにそれが糧になっていくはずです。私がそうでした。想像もしていなかった物流の世界で機会を与えられ、いろいろなことを成し遂げ、やりがいを日々感じています。販売やバイヤーの経験も今に活きています。
 私自身、楽しみながら前向きにやるのが流儀ですが、イオングループ自体も皆協力的でまとまっており、楽しく働ける風土です。グループ内にさまざまな業態、業種もあるので、飽きることなく挑戦していける環境でもあります。創業家の家訓に「大黒柱に車をつけよ」という言葉がありますが、お客さまの変化に合わせて店舗を変える、ひいては既成概念に捉われることなく環境変化に対応せよということ。そのとおりに、固定せずいつでも自分のポジションを移動して、柔軟な発想でやっていこうという機運があるグループです。変化を好んで新しいことをやっていきたい方には、とても面白い会社でしょう。

イオングローバルSCMで働くことにご興味のある方はこちらからエントリーください。

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